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やはり中国語に挑戦します 【著者プロフィール】現在、上海在住。スウェーデン滞在を経て、東京で勤務後仕事を通して上海に来る。これからチャイ語を真剣に学びます。


by nageha
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ハロウィーンの過ごし方

ハロウィーンの過ごし方_c0065977_1612465.jpg
知人がハロウィーンを山で過ごすと言うので同伴させて頂いた。上海市の中心地から車で3時間半くらい走ったところにある、杭州市は莫干山(MoGanShan)。上海でのドライブは久々なのでかなり期待する。残念ながら運転するのは知人だが。

自他共に認める方向音痴な私にとって絶対不可欠なカーナビも、そもそも日本で出版されているような精巧で美しいロードマップすらもなく、2人の中国人の同伴者による中国語読解力と、ドライバーである英国人の経験と鋭い勘を頼りに莫干山を目指す。私は大人しくしているに限る。とりあえず「DJ」という役割を頂き有難くその任務に徹する(CDを交換するだけ)。彼らのチームプレーは素晴らしく、まだ工事中で閉鎖中の道へ自信満々で我々を誘導する、ユーモアセンスのある中国の道路標識にも負けず無事目的地にたどり着いた。

莫干山付近は主に竹林業に従事している地域のようだ。一見するに山の8割は竹で、もみじ・ポプラ・杉・松なども楽しめる。滞在したのは週末だったのだが、太陽が出ているうちはどこでも手作業で竹を切るおじさんたちとすれ違った。仕事をしているのか、ただ単に斧を小脇に抱えて集まっているだけなのかは定かではないが。ほとんどが針葉樹のため紅葉は期待した程ではなかったが、それでも空気や水の清々しさに参加者全員、歓喜の声。「水道水が飲める。」上海のケミカルな水道水(便秘がちな方にはオススメ?)で生活する我々にとっては嬉しい限りだ。多少残念だったのは、どこもお菓子の袋やお弁当の箱、タバコの吸殻などゴミが散乱している事。これは登山者の忘れ物ではなく竹林労働者たちによるものの様である。

1日目は知人が薪探し・薪割りをしている横でロッククライミングに初挑戦。隣の家に滞在しているベテランにサポートしてもらいながら、夕暮れまで、上がったり下がったり上がったり下がったり。前からやってみたいと思っていたが、かなり面白いです。慣れてくると欲が出てきてもっと難しくて高い壁に上りたくなってくる。お腹がすいたのでロッジに戻るとインドネシア系中国人の知人がインドネシアカレーを作って待っていてくれた。ちょっとカレーには合わないかな、と思いながらも作ってきたロールキャベツをテーブルに並べ晩餐。暖炉を眺めながらAbsolut Voka、と行きたいが私は梅酒ホット。いや、暖まります、ホントに。この夜は天候が良く満天の星空。なぜか冷え込みもそれほど厳しくない。やっぱり梅酒ホット?

停電騒動とイングリッシュ・ブレックファーストで始まった2日目は2手に別れて散策。ロッククライミングをしたい私は半日登山コースを行く。緩い傾斜が竹林内をどこまでも続く。はっきり言って風景を楽しむ余裕なんてないです。ちょっと日頃の運動不足を呪い始めたところで友人が適当な沢を見つけてくれ、そこでロッククライミングの設営をする。竹切りのおじさんが興味深深で近づいてくるが、中国語が分からないので笑ってごまかす。擦り傷を3つ作って充分ご満悦な私は友人に梨を頂いた。日本の梨ってりんごと西洋梨を掛け合わせて品種改良された果物、って本当ですか?「日本人が改良したらしいけど?」と友人。かなり足が棒になってきてやっとロッジに到着。しばらくすると一日登山チームが、全長10cmくらいの蟹を竹にくくりつけて戻ってきた。沢で見つけたらしい。そして今夜は、ロンドンでは決してお目にかかれなかった"美味い"英国料理を頂きながら、ちょっとしたハロウィーンイベント。全員で外に出て庭にキャンドルを並べる。だんだんはまって来て無数のキャンドルを灯す。ハロウィンって何の日だっけ、と言う素朴な疑問も浮かぶが、まあ気にしない。

3日目は7時に起きて朝霧がまだ残る中、近場のマーケットに行く。「あ、日本人なの?」と上海語。こんな山中で上海語を聞くとすでにもう懐かしい感じ。ロッジに戻り朝食をとり、庭でバドミントン大会。ロッジの大掃除もほぼ終わり、残念だが後ろ髪を引かれつつそろそろ出発。是非また誘ってください。

ところで私ってほとんど遊んでばかりですね、こう読み返すと・・・。楽しかったです、とても。
ご参考までに中国映画『LOVERS(CH:十面埋伏/EN:House of Flying Daggers)』は、莫干山付近で撮影されたそうです。
by nageha | 2004-11-03 00:00 | あげはをめぐる冒険